ミヤマキスミレ [オオバキスミレの品種] (深山黄菫)
群馬県利根郡 2008年6月13日
群馬県利根郡 2008年6月13日 alt.=1,550m
群馬県利根郡 2005年6月18日
| 分類 |
キスミレ類 |
| 学名 |
基本種 |
オオバキスミレ Viola brevistipulata (Franch. et Savat.) W Becker Published in: Beih. Bot. Centralbl., Abt. 2, 34:265 (1916) |
| 変種 |
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| 品種 |
ミヤマキスミレ Viola brevistipulata f. acuminata S. Watanabe |
| 異名 |
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| 由来 |
brevistipulata : 短い托葉がある |
| 外語一般名 |
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| 茎の形態 |
有茎種 |
| 生育環境 |
山地の明るく、湿り気味の林下を好む。根茎で増え、群落を形成する。 |
| 分布 |
国内 |
多雪地のすみれ。基本種の自生域で、高山や亜高山で見られる。 |
| 海外 |
日本固有種。 |
| 補足 |
幾つかの資料に「白山以北」とあるが、再検証が必要と見られる。 |
| 花の特徴 |
形状 |
基本種に準ずる。 |
| 色 |
| 距 |
| 花期 |
| 花柱 |
| 芳香 |
| 補足 |
| 葉の特徴 |
形状 |
3枚の茎生葉が細めで輪生しているように見える点を除き、基本種に準ずる。 (基本種では一番下の葉が離れがちだが、極めて近く隣接している様子が見られる) |
| 色 |
| 補足 |
| 種の特徴 |
形状 |
| 色 |
| 補足 |
| 根の特徴 |
| 絶滅危惧情報 |
栃木県:準絶滅危惧種 |
| 基準標本 |
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| 染色体数 |
2n=12 |
| 参考情報 |
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| その他 |
幾つかの変種や品種をまとめて再編成する考えもある。 |
ニョイスミレとミヤマツボスミレの関係について、なかなか納得できなくてて困っているところがあります。オオバキスミレとミヤマキスミレにも似たような面があり、扱いに慎重になっていました。節の間が極端に短いため、「茎生葉が輪生しているように見える」ということだろうと理解しています。
2011/07/18
オオバキスミレとミヤマキスミレについて、明確な違いがあるというより、葉が付く位置の距離の長短傾向と認識すべきです。当然ながら、自生地によって両者の混生が見られます。
しかしながら、定量的調査を行ってみると、(自生地にも依存すると想定できるが)その「距離の長短傾向」は、存外、明確なことがあるようです。山形県在住の工藤純一氏が調査を行っており、『月山姥沢地区に自生するミヤマキスミレの形態的特徴(西川町大井沢自然博物館研究誌、2011年)』、『鳥海山に自生するオオバキスミレの形態的特徴(同誌、2013年)』で、その様子を報告しています。当時、工藤氏はマキノスミレの調査も実施されておりました。同氏から頻繁にメールで連絡をいただいた記憶があります。
2011/07/18
* 和名または学名がある種のみ(注:ダイセンキスミレとナエバキスミレを同一とする説がある)