ダイセンキスミレ [オオバキスミレの亜種] (大山黄菫)
ダイセンキスミレ
広島県西城町 2007年4月27日 alt.=1,013m
ダイセンキスミレ ダイセンキスミレ
ダイセンキスミレ ダイセンキスミレ
ダイセンキスミレ ダイセンキスミレ
ダイセンキスミレ ダイセンキスミレ
広島県西城町 2007年4月27日 alt.=1,013m
分類 キスミレ類
学名 基本種 オオバキスミレ Viola brevistipulata (Franch. et Savat.) W Becker
亜種 ダイセンキスミレ Viola brevistipulata ssp. minor Nakai
品種
異名 Viola brevistipulata var. kishidae (Nakai) F.Maek. et T.Hashim. (1968)
由来 brevistipulata : 短い托葉がある
外語一般名 【韓】털노랑제비꽃 (ただし、韓国名がある理由は不明)
茎の形態 有茎種
生育環境 明るい亜高山の路傍、草地等に見られる。基本的に多雪地帯に分布する。
分布 国内 日本固有種。中国山地に分布し、花弁の裏側は暗紅褐色(淡紫色)のぼかしを帯びる。
他は基本種に準ずる。
海外
補足
花の特徴 形状
花期
花柱
芳香
補足
葉の特徴 形状 小さめ(1.5~2cm)、全体には心形から三角状心形。脈に沿った凹みが見られる。
肉厚。表面は光沢のある濃緑色。裏面は赤みを帯びる。
補足 托葉は小さな三角形で全縁(切れ込みがない)。
葉の縁、裏の葉脈HELP!に目立たない微毛が生え、ゆるやかな鋸歯HELP!がある。
種の特徴 形状
補足
根の特徴 大きく太い、数も多い。
絶滅危惧情報 島根県:絶滅危惧Ⅱ類、広島県:準絶滅危惧種
基準標本 大山(鳥取県)
染色体数 2n=12
参考情報
その他 オオバキスミレの小型化した亜種(HELP!従前は変種とする資料がほとんどであった)。
茎は紅紫色。根茎は太くて、長く延びない傾向がある。
ダイセンキスミレ 日本「山の日」制定(2016年発行)
* (総務省|郵政事業サイトより)
ダイセンキスミレ
広島県西城町 2007年4月27日 alt.=1,013m
母種より小形と言われます。少し矮化して、圧縮されたような独特の葉をしており、同じ場所から展開していますね。

 標高800m以上の高山から亜高山に見られるという情報を頼りに、1,000mに到達する山を選んで登って行ったところ、ぴったり1,000mを越えた地点でいきなり現れました。そこからは、路傍と言わず、特に場所を選ばずに花を咲かせていました。根茎を伸ばさず、キスミレに似た風貌をしているとのことでしたが、ご覧の通り、個体差または生育環境から生じる差異という程度であり、基本的にナエバキスミレと大きな違いは感じられませんでした。確かに、背が低くて矮化した個体が多いのは事実のようです。
2007/05/01

 北海道大学の2013から2016年の研究によると、『開放花と閉鎖花を形成すると共に、根茎による栄養繁殖を行うことが明らかになった』とされる。
2017/10/25

オオバキスミレの概要
和 名 学 名
亜 種 変 種 / 品 種
オオバキスミレ オオバキスミレ オオバキスミレ Viola brevistipulata subsp. brevistipulata var. brevistipulata
ミヤマキスミレ f. acuminata
ナエバキスミレ var. kishidae
フチゲオオバキスミレ var. ciliata
フギレオオバキスミレ var. laciniata
アラゲキスミレ f. pubescens
シロバナオオバキスミレ f. albescens
エゾキスミレ エゾキスミレ Viola brevistipulata subsp. hidakana var. hidakana
ケエゾキスミレ var. yezoana
トカチキスミレ f. glabra
コバナエゾキスミレ f. parviflora
フギレキスミレ var. incisa
ダイセンキスミレ ダイセンキスミレ Viola brevistipulata subsp. minor var. minor

ダイセンキスミレとナエバキスミレの同一とする説がある * 和名または学名がある種のみ


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 (2007/05/01) Latest Update 2024/07/11 [630KB]

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