春待草 [商標] [流通名]
春待草
千葉 2009年3月26日 植栽
春待草 春待草
春待草
東京都 2006年4月7日 植栽
作出 サントリーフラワーズ(2002年にサントリー花事業部が分社独立)、1997年発表(発売)。
交雑親
不明(ヴィオラ・オドラータとソロリア 'パピリオナケア'では?と噂されている)

Viola x 'Harumatiso'
花の特徴 形状 大輪(大きいパピリオナケアというイメージ)。
濃紫色。
花期 長い。
花柱
芳香 ニオイスミレに似た爽やか系の芳香がある。
補足
葉の特徴 形状 花より背が高くなる。
濃い緑色。
補足 夏にも元気に茂げる。
参考情報
その他
「春待草」 : 故・羽田健太郎さんのオリジナル曲と同じ名前ですね。
不稔。すみれ仲間のサイトによると、結実株が見つかったとのこと(未確認)。

園芸品種(栽培品種)名の表現
 園芸品種とは園芸的に優れた形質を持つ系統の保護を目的に作られ、種の分類項目の一つとみなされますが、独立した概念です。
 表記としては"cultivar(cultivated variety)"を付す方法が用いられていました(一般に"cv."と略す)。
 尚、複数形である"cvs."が使用される例は稀有であり、一語で複数の園芸品種を指し示す必要がある場合に限られます。
 従前は右のように表記されていました。 Viola odorata cv. 'Sulphurea' → Viola odorata 'Sulphurea'
 1995年の国際栽培植物命名規約(ICNCP)では、学名欄の通り"cv."を記載しないことになり、旧表記法は廃止されました。
 (2021年現在、国際栽培植物命名規約の最新版は第9版の2016年版 [ISBN 978-94-6261-116-0] です)
 園芸品種(栽培品種)を単に「品種」と呼ぶ例が散見されますが、分類項目の品種("f.")とは異質な概念なので、意識的に区別すべきでしょう。尚、栽培品種名は、正確を期すれば「学名」ではないのですが、便宜上、同様に扱われる例が多く、当サイトも同様です。

春待草 春待草
春待草 春待草
千葉県 2000年4月14日 植栽
春待草
千葉 2009年3月26日 植栽

 園芸品種として販売されていました。札に記載されていた名前には「スミレ」という言葉すらなく、正体がはっきり分からないものです。まぁ、作出したビール会社に問い合わせれば良いのでしょうが・・・。形態から、ビオラ・ソロリアとオドラータの系統であることは明らかだと思われますが、大きさから4倍体なのか、それとも単にF1優性で大きいのでしょうか。毎年、植え替えの必要もなく、自動更新しているようです。3月末から5月はじめまで咲き続ける花期の優等生ですね(結構好きですよ、これ!)。
1999/12/01

 交配で作り出された園芸品種と言われています。それなのに莢ができ、莢は見るのにタネは見たことがないので、どうも不思議だなと思っていました。恐る恐る、莢を指でつまむと簡単に割れて、現れたのは「空洞」でした。(^.^;
2006/10/01

 すみれは多年草ですが、一般的には冬季に地上部分が枯れます。早春に芽が出て、数年で株自体は弱ってしまうのが普通です。「春待草」は、温暖な地域では冬越しができて常緑です。茎は木質化して、年々株が肥大化していきます。
2008/02/06

春待草  物陰から、古いタグを見つけました。まぁ、これなら著作権云々とまでは言われないかと思います。(笑)
 よく見ると、小さく「スミレ」という言葉がありますね!一部、前言撤回しておきます。「おすすめのポイント」として、「~ひと足早い春の訪れを告げてくれます」という説明があり、命名の由来を示していました。続いて、「春になるとかわいい花を咲かせます。宿根草なので越冬できるうえ、じょうぶで育てやすく、年々株が大きくなります。春先はもちろん夏・秋・冬にも緑が絶えません。」とあります。冬はわかりませんが、夏から秋まで、大きな緑色の葉を楽しむことができるのは事実ですね。

 花事業部時代のリリースの一部を引用しますと、『春になると紫のかわいらしい小花を咲かせ、初夏からは鮮やかで大きな緑の葉が繁る、常緑性のスミレです。秋冬にも緑を絶やさないので、春には花を、その他の季節には他の花を引き立てる緑としてお庭や花壇で活躍します。』という説明があります。「小花」という表現は微妙ですね。
2009/04/01 ・ 2012/07/24

 結局、確信的な情報は得られないままになりそうですが、ビオラ・ソロリア 'パピリオナケア'とオドラータの交雑種系統だと言われ続けています。良く知られているのはViola x 'Governor Herrick' でしょうか。即ち、'Governor Herrick Type' の一つということになってしまいます。交配親を公開しなければいけない理由は特にありませんから、分からないままかも知れません。でも、すばらしく優秀な園芸品種であることだけは間違いありません。
2011/03/20

 以前、自動更新していると表現しました。実際、せいぜい2から3年に一度の株分けでは更新したことにならないと思いますから、なんらかの方法で自動的に更新が行われている感じがします。時々、コロコロの太い根茎がお芋のようになって地面に転がっています。これが新しい世代と認識されているのなら、確かに自動更新ですが、さて、どうなのでしょうか。
2011/10/05


(つぶやきの棚)徒然草

 (1999/12/01) Latest Update 2022/03/28 [330KB]

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