タチツボスミレの白花品は二通りあって、一つはシロバナタチツボスミレ、もう一つがこのオトメスミレです。オトメスミレは距に紫系の色が残った白花品と説明されますね。言い換えて踏み込むと、距に紫系の色が強めに残ったシロバナタチツボスミレと説明しても良いかも知れません。「原色日本のスミレ(浜)」の記載を信じれば、オトメスミレ以外の白花品は、純白花とも呼ばれる白花変種から淡紫条があったり、距が極めて薄い紫色を帯びるものをも含めて、シロバナタチツボスミレと呼んで良いようです。ただし、個体数が多いタチツボスミレについては、個人的に「白花変種に限定」して良いのではないかと異論を持っています。実態として、この意見の方が多数派ではないでしょうか。
ただし、シロバナタチツボスミレに関する見解には決定的な異論もあり、図鑑などの資料毎に異なる実態があります。近年の現実的な区分を踏まえ、それぞれの立場で扱い方を決めるしかないように思われます。当サイトでは、暫定的に白花変種を指し示すものとして取り扱っています。2008/12/15
(2009/10/01) Latest Update 2024/08/06 [1.08MB]