基本種 ヒゴスミレ 国内水平分布* English
ヒゴスミレ【白変種】 (肥後菫)
ヒゴスミレ(白変種)
神奈川県 2009年3月20日 植栽
ヒゴスミレ(白変種) ヒゴスミレ(白変種)
ヒゴスミレ(白変種) ヒゴスミレ(白変種)
神奈川県 2009年3月20日 植栽
分類 ミヤマスミレ類
学名 色素関連の項目を除き、母種(ヒゴスミレ)を参照下さい
茎の形態
生育環境
分布
花の特徴
葉の特徴
染色体数
その他
 「純白種」として市販されていたという説明書きがありました。その説明書きには「わずかに色がのる」とも説明があったのですが、その場で見ても、画像データを拡大してみても、それらしい様子がありません。これはヒゴスミレの白変種HELP!で良いと思います。うっすらと条の痕跡が見えていますが、他の白変種でも同様です。
 タチツボスミレの白変種にはシロバナタチツボスミレ、ニョイスミレにはシラユキスミレという和名があり、学名まで付いているのですが、ヒゴスミレの場合、和名も学名も確認できません。まぁ、ヒゴスミレ(白変種)と表現すれば良いのですから、何ら問題はないと思いますが不思議ですね。
2009/10/21
白変種(白花変種)
 この白花型品種は白変種(はくへんしゅ)または白花変種(はくかへんしゅ)と呼ばれます。多少、定義に混乱が見られ、その最も根源的な違いは、遺伝的に正常であるか異常であるかという説明の違いだろうと思います。生物学全体で白変種と言えば、遺伝的には正常であって、その形質が次の世代に引き継がれる個体を指し示しますので、この定義に沿うのが常識的だと考えます。
 動植物共通で、遺伝子情報の中に正常な要素として「白くなる遺伝子」を隠し持っていると考えられています。広く理解しやすい一例として、ホッキョクグマの体毛が挙げられることがあります。ホッキョクグマは瞳が黒く、当然ながらアルビノ体ではありません。また遺伝子異常による色素形成不全でもなく、極北の白い世界に適応した優勢種です。氷河期には広範な世界を闊歩したのではないかと想像できますが、一般の環境では、その毛色は目立ちすぎる訳です。この大きな環境の変化に対応するため、スィッチを切った状態で遺伝子が温存されているという考え方があり、説得力があると思います。
 白花型品種を安易にアルビノ体と表現する場合が散見されますが、植物のアルビノ体はクロロフィルが合成できない訳ですから、光合成ができないことになり、結果的に、親からもらった種子内の養分を使い切ると、それ以上は生育できずに枯死してしまいます。従って、農家や種苗業者でもない限り、滅多に観察することはできません。
 尚、特に人間に対して使用する場合、相応の配慮と注意を要する言葉です。
 一方、"albus"というラテン語は単純に「白い」という意味です。学名おける"albiflora"、"alba"、"albida"、"albescens"等は"albus"の派生であって、"albino"の派生ではありません(誤解の根元になると思われます)。

徒然草 2009/10/30 2011/01/08 2012/03/11    
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(2009/10/21) Latest Update 2015/07/02 [185KB]
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