タカネスミレ (高嶺菫)
タカネスミレ
岩手県岩手郡 2006年7月8日 alt.=1,520m
タカネスミレ タカネスミレ
( どうやら同じ場所のようです )
分類 キバナノコマノツメ類
学名 基本種 タカネスミレ Viola crassa Makino Published in: Bot. Mag. (Tokyo) 19:87. (1905)
変種 オオタカネスミレ Viola crassa var. vegeta Nakai
亜種
ヤツガタケキスミレ Viola crassa ssp. yatsugatakeana Hid.Takah.
クモマスミレ Viola crassa ssp. alpicola Hid.Takah.
エゾタカネスミレ Viola crassa ssp. bolealis Hid.Takah.
異名
Viola chaerophylloides (Regel) W.Becker var. eizanensis (Makino) Ohwi
Viola dissecta Ledeb. var. chaerophylloides (Regel) Makino f. eizanensis (Makino) E.Ito
由来 crassa : 厚い、多肉質の
外語一般名 【韓】구름제비꽃
茎の形態 有茎種
生育環境 森林限界を超える高山の火山砂礫地(または荒原)に、他の植物と混生せずに生育する。ただ、一部はキバナノコマノツメに近い環境で育っているものも見られる。地下茎でも増えるため、群生する。
分布 国内 北海道(大雪山)、東北(岩手山、秋田駒ヶ岳、薬師岳)、中部(八ヶ岳、木曽駒ヶ岳)。
海外 カムチャッカ、サハリン、北朝鮮、チベット。
補足 狭義のタカネスミレを意味する場合、東北限定(北海道と長野県を含まない)。
花の特徴 形状 中輪。側弁の基部に毛があるものとないものがある。
濃い黄色。赤紫色の条が入る。
丸く小さい。
花期 極く遅咲き(6~7月)。
花柱 撞木形(しゅもく)形。突起毛が見られる。
芳香
補足 上弁と側弁は反り返る。キバナノコマノツメに比較して唇弁が幅広い。
葉の特徴 形状 腎円形、先端は丸く、基部は心形。縁に波状の鋸歯HELP!があり、外側が巻き上がる。
濃い緑色。肉厚で堅く、光沢がある。
補足 根生葉と茎生葉HELP!はほぼ無毛で同形。 基部と葉柄の上部に僅かに毛がある。托葉は極小。
種の特徴 形状 狭倒卵形、基部は細く尖る。種枕は小さい。比較的大粒。
種子:暗灰褐色、種枕(エライオソーム):淡褐白色。光沢は弱い。
補足 種子数は極めて少ない。
根の特徴
絶滅危惧情報
タカネスミレ:環境省【準絶滅危惧(NT)】 HELP!、岩手県:絶滅危惧Ⅱ類、秋田県:絶滅危惧Ⅰ類、新潟県:準絶滅危惧種
ヤツガタケキスミレ:長野県:絶滅危惧Ⅱ類
基準標本 タカネスミレ : 岩手山
クモマスミレ(日本固有種) : 立山
エゾタカネスミレ : 大雪山
ヤツガタケキスミレ : 八ヶ岳
染色体数 2n=48
参考情報
その他 タカネスミレは地下茎、葉の様子、毛の有無から複数の亜種HELP!に分けられる。この内、東北地方に自生するものを狭義のタカネスミレと呼び、これが母種になる。
"Flora of Japan, Vol. IIc"では全ての亜種が母種にまとめられた。ただ、この考え方に賛同してしまうと、ガラパゴス諸島のダーウィン・フィンチを全て母種にまとめなければならない。極端な意見が出てくるものだが、自分なりに整理して考えていきたい。
タカネスミレ タカネスミレ
高山植物シリーズ 第6集(1985/9/27発行)
日本の山岳シリーズ 第4集(2014/5/1発行)
* (総務省|郵政事業サイトより)

タカネスミレ タカネスミレ

タカネスミレ タカネスミレ
タカネスミレ これは明らかにすみれ!

次の世代がもう芽吹いています
そろそろコマクサの季節に衣替え!



ワイングラスがに似ている・・・

葉の形状をうまく表現したものです
タカネスミレ
岩手県岩手郡 2006年7月8日 alt.=1,480m

タカネスミレ
タカネスミレ タカネスミレ
岩手県岩手郡 2006年7月8日 alt.=1,520m

タカネスミレ  秋田駒ヶ岳は濃いガスが立ちこめ、細かい雨が強い風に吹き上げられる状態でした。2003年と記載されている写真は、焼森と阿弥陀池近辺で撮影した写真です。残念ながら、大焼砂まで到達する直前で、濃いガスに阻まれて引き返すしかありませんでした。でも、それはそれで、楽しい思い出ではあります。ただし、全員のカメラ機材がエライことになってしまいました。
2003/07/12


タカネスミレ タカネスミレ
タカネスミレ タカネスミレ
岩手県岩手郡 2006年7月7日
 2度目のトライアルは3年前より少しマシという程度でした。やはり、濃いガスが視界を遮り、撮影もままなりません。でも、翌朝、からりと晴れ上がり、3度目のトライアルでやっと秋田駒ヶ岳を見たような気がします。美しい嶺々と緑の木々、大焼砂(因みに、ここは岩手県です)からは田沢湖を臨むことができました。ただ、あまりの嬉しさにアップ写真の撮影を全く忘れていました。雲の上まで舞い上がっていたのですね(ざぶとん3枚)。
2006/07/14


(つぶやきの棚)徒然草

 (2003/07/13) Latest Update 2024/04/18 [970KB]

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