アナマスミレ [スミレの品種] (アナマ菫)
アナマスミレ
新潟県村上市 2006年5月3日 alt.=12m
アナマスミレ アナマスミレ
アナマスミレ
新潟県上越市 2013年5月09日 alt.=5m

アナマスミレ アナマスミレ
アナマスミレ アナマスミレ
新潟県新発田市(旧 北蒲原郡) 2001年4月29日
分類 ミヤマスミレ類
学名 基本種 スミレ Viola mandshurica W. Becker Published in: Bot. Jahrb. Syst. 54:179. (1917)
変種 ホコバスミレ Viola mandshurica var. ikedaeana (W. Becker) F.Maek.
アツバスミレ Viola mandshurica var. triangularis (Fr. et Sav.) Mizushima
ニイジマスミレ Viola mandshurica var. triangularis f. niijimensis (Nakai) F.Maek. et T.Hashim.
ケアツバスミレ Viola mandshurica var. triangularis f. pubigera Hiyama ex F.Maek.
品種 ニシキスミレ Viola mandshurica f. albo-variegata Hort. ex F.Maek.
アナマスミレ Viola mandshurica f. crassa (Tatew.) F.Maek.
ノコギリスミレ Viola mandshurica f. dispar Honda
シロガネスミレ Viola mandshurica f. hasegawae Hiyama, 1956
ホロムイスミレ Viola mandshurica f. horomuiensis Sugim., 1965, nom. nud.
オオバナスミレ Viola mandshurica f. macrantha (Maxim.) Nakai ex Kitag.
コモロスミレ Viola mandshurica f. plena Hort. ex F.Maek.

ワカシュウスミレ(俗) Viola mandshurica f. glabripetalla Hiyama
異名
由来 Viola mandshurica : 「満州の」すみれ、crassa : 肉厚の、多肉質の
外語一般名 【中】东北堇菜、紫花地丁、【韓】제비꽃
茎の形態 無茎種
生育環境 海岸の砂浜や礫地で見られる。
分布 国内 北海道、本州の日本海側の海岸に分布する。
海外 母種は満州を含む中国各地、台湾、韓国、ロシア。
補足
花の特徴 形状 母種に準ずる。
花期
花柱
芳香
補足
葉の特徴 形状 厚めで光沢がある。丸みがあるが全体としては細長い「へら型」。
母種に準ずる。
補足
種の特徴 形状
補足
根の特徴
絶滅危惧情報 青森県:絶滅危惧Ⅱ類、新潟県:絶滅危惧Ⅰ類、富山県:絶滅危惧Ⅰ類、鳥取県:絶滅危惧Ⅱ類
基準標本 スミレ : 中国東北部、青島、アムール、ソウル、函館、筑波山、横浜、京都
シロガネスミレ : 東京都 白金御領地 1956.4 by Y. Fukuhara (京都大学収蔵)
アナマスミレ : 基準産地:北海道礼文島(西海岸のアナマ岩付近とされる)
染色体数 2n=48
参考情報
その他 一般に根が黄褐色から黒褐色。葉が内巻きする傾向がある。
アツバスミレとの違いを、ぱっと見で語るならば、葉が平坦で表面の光沢がしっかり見えるのがアツバスミレで、内側に巻き込むため、色が薄めの裏面の方が良く見えるのがアナマスミレという見分け方もあろうと思う。

アナマスミレ
アナマスミレ アナマスミレ
アナマスミレ
新潟県村上市 2006年5月3日
 新潟で出逢ったアナマスミレは、花色で分けるなら、すっきりとした濃い紅紫色と2色咲き、その中間的な淡い紫の3種類といったところです。花の付きが良い個体が多く、一面に群れ咲く姿は、なかなか見ごたえのあるものでしたよ。
 アナマスミレの「アナマ」とは何だろう、カタカナのままだったような…、という話題になりました。和名について、いがりまさし氏WHO!の「日本のスミレ(出典:N005) 」によると礼文島のアナマ岩という由来が出てきます。おそらく、アイヌ語なのでカタカナなのだろうという結論になったのですが、こんなことを話しながらすみれを探すのは妙に楽しいのです。
2001/05/09
 スミレの海岸性変種と言えば、アナマスミレの他にアツバスミレがあります。分布については、うまく棲み分けているようで、日本海側と北海道はアナマスミレ、四国や九州を含む太平洋側はアツバスミレがそれぞれ占拠(笑)しています。でも、どうした訳か、瀬戸内海はアナマスミレの領地なのですね。
 両者の違いについて、きちんと考えたことはありませんでした。葉の様子はかなり違うような気がします。花の方は、それぞれ変化が多いので、その変化の大筋を把握するまでコメントは控えたいと、まるで政治家の国会答弁のような状況です。

 ところで、学名について、基本変種を表す部分を省略することがあるので、正規表現で並べてみると、両者は別変種という位置関係なのですね。
・アナマスミレ Viola mandshurica var. mandshurica f. crassa
・アツバスミレ Viola mandshurica var. triangularis
2008/03/04


アナマスミレ アナマスミレ
鳥取県東伯郡 2007年4月28日
 たまたま辿り着いた砂浜に無数のすみれが咲いていました。イソスミレがあるかも!との情報があったものですから、一瞬、おおっと思ったのですが、どう見ても無茎種で、なにやら見覚えがあります。アナマスミレですね。砂を掘って根の深さを確認してみたのですが、一般のケースよりは深いという程度で、存外浅いものでした。
2007/07/18


アナマスミレ
新潟県上越市 2013年5月09日
 言ってはナンですが、ゴミが多く余りキレイではない砂浜でした。少しだけ小高くなった砂の丘にアナマスミレが咲いていました。ここでも砂を掘って根の深さを確認してみたのですが、やはり、存外浅いものでした。完全な砂だけの土壌ですね。勿論、砂を埋め戻して帰りました。
2013/05/15


(つぶやきの棚)徒然草

 (2001/05/09) Latest Update 2023/07/28 [900KB]

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