ヴィオラ・ソロリア 'プリセアナ' - Viola sororia - 'Priceana'
ヴィオラ・ソロリア 'プリセアナ'
千葉県 2011年4月14日 植栽
ヴィオラ・ソロリア 'プリセアナ' ヴィオラ・ソロリア 'プリセアナ'
千葉県 2010年4月13日 植栽 千葉県 2011年4月14日 植栽
ヴィオラ・ソロリア 'プリセアナ'
白地に紫条が四方に広がるように伸びる
丈夫で、花数も多い
種子を元気に飛ばしまくり、ついつい、別の鉢に陣取ることもしばしば・・・
千葉県 2011年4月14日 植栽
ヴィオラ・ソロリア 'プリセアナ'
神奈川県 2008年3月23日 植栽
分類 アメリカスミレサイシン類(節)
学名 基本種 ヴィオラ・ソロリア 'プリセアナ' Viola sororia Willd. 'Priceana' Published in: Hort. berol. 1: t. 72 (1806)
変種
Viola sororia var. affinis (Leconte) L.E. McKinney
Viola sororia var. missouriensis (Greene) L.E. McKinney
Viola sororia var. novae-angliae (House) L.E. McKinney
品種
異名
Viola cucullata var. sororia (Willd.) Torr. & A.Gray
Viola palmata var. sororia (Willd.) Pollard
Viola chalcosperma Brainerd
Viola floridana Brainerd
Viola latiuscula Greene
Viola papilionacea Pursh
Viola priceana Pollard
その他、多数
由来 sororia : 姉妹の、塊になった(*未確認)
外語一般名 【台】蝶花菫菜、【英】Common blue violet、hooded blue violet、dooryard violet、blue praire violet
茎の形態 無茎種
生育環境 明るく湿り気がある草地、林縁などを好む。
分布 国内
海外 北アメリカ東部から中部。
補足
花の特徴 形状 極めて大輪。ソロリア系には多くの変化があり、近年10種に整理されたとのこと。
白地に紫条が中央から四方に走る。
太くて丸く短い。
花期 比較的に長い。
花柱 虫頭形。通常、花弁を押し開けないと見えない。
芳香
補足
葉の特徴 形状 心形。夏葉は非常に大きくなり、タバコのパッケージを隠すほどになる。
濃い緑色。
補足
種の特徴 形状 中粒。涙滴形(膨らんだ楕円形)。
光沢のある黒褐色。
補足
根の特徴 白い髭根。
絶滅危惧情報
基準標本
染色体数 2n=54
参考情報
その他 根茎がワサビ状に太くなって、ぽろりと外れる。芳香は極めて弱い。
アメリカ・スミレサイシンと呼ばれることがある。日本では園芸品種として扱われるが、この形質で自然界に生育するので、品種や変種とする見解もある。明治期に渡来。
プリセアナについてのみ、ドイツスミレという呼び名が見られるが、出自は不明。
園芸品種(栽培品種)名の表現
 園芸品種とは園芸的に優れた形質を持つ系統の保護を目的に作られ、種の分類項目の一つとみなされますが、独立した概念です。
 表記としては"cultivar(cultivated variety)"を付す方法が用いられていました(一般に"cv."と略す)。
 尚、複数形である"cvs."が使用される例は稀有であり、一語で複数の園芸品種を指し示す必要がある場合に限られます。
 従前は右のように表記されていました。 Viola odorata cv. 'Sulphurea' → Viola odorata 'Sulphurea'
 1995年の国際栽培植物命名規約(ICNCP)では、学名欄の通り"cv."を記載しないことになり、旧表記法は廃止されました。
 (2021年現在、国際栽培植物命名規約の最新版は第9版の2016年版 [ISBN 978-94-6261-116-0] です)
 園芸品種(栽培品種)を単に「品種」と呼ぶ例が散見されますが、分類項目の品種("f.")とは異質な概念なので、意識的に区別すべきでしょう。尚、栽培品種名は、正確を期すれば「学名」ではないのですが、便宜上、同様に扱われる例が多く、当サイトも同様です。

ヴィオラ・ソロリア 'プリセアナ'
千葉県 2017年4月14日 植栽
 野草店などで比較的良く見掛けます。根が大きくなるので、ソロリア系であることが分かります。育て方は難しくありません。放っておくと、ドンドン増えてしまいます。
1999/10/16
 'Common Blue Violet' という呼び名がある通り、北米では普遍種という位置づけなのだろうと思っています。ところで、このプリセアナには 'Confederate Viole(南軍のすみれ)' という呼び名もありますが、由来を調べてみますと、南軍(南北戦争)の制服の色でした。米国人にはピンとくる色彩感覚なのでしょうか。
2017/05/18

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 (1999/10/16) Latest Update 2023/06/02 [250KB]

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