パンジー、昔は一般に「三色スミレ」と呼ばれていました。基本的には、日本の一般的なすみれとは少し違うグループですが、結構好きなんです(スミレ科スミレ属までは同じです)。バラエティに富んでいて、実にきれいですよね。園芸植物としては相当優れた逸品だと思います。正確には、Viola tricolor と Viola calcarata 等の交配により産まれた園芸種と考えれていますので、「三色スミレ」と呼んではいけないのかもしれませんね。交配親は Viola Zoysii と同様にアルプスに自生するスミレ達です。
丁寧に品種の名称が記載されていた個体は問題ないのですが、町で見かけたものは資料を探して分かる範囲で記載しました。ちょっとアヤシイものもあります。
ところで、パンジーとヴィオラはどう違うんでしょうか。全体の大きいものがパンジーで、小柄なものがヴィオラと呼ばれています。交配が可能なので、その意味でも境界は不確定とみられます(以前、染色体数の違いと記載していましたが、正確な情報ではなかったようです)。
|
| 2004/02/28 |
|
園芸店では「一年草」または「耐寒性一年草」と表示されていることが多いのですが、本来は「多年草」です。交配親の自生地特性から日本の高温多湿な夏を越すことができないため、結果的に一年草的な運用をせざるを得ないと理解しています。一部、「2年草」という表現がある有名辞書サイトがあるのですが、内容を見てみますと、秋蒔き1年草のパターンを説明しているようでした。僭越ではあったのですが、検討を具申してみました。 |
| 2006/01/25, 2006/01/30 |
|
パンジー、ヴィオラの交配親であるMelaniumグループ(節)は約75種で構成されています。染色体数については、かなりのバラツキがあるようです。閉鎖花を作らない等、一般のすみれのイメージとは異なる性質を持っていますが、Melaniumグループだけが別扱いにされる一部の偏見があるだけで近縁な仲間です。因みに、分類の方法は複数ありますが、日本に自生する多くのすみれが分類されるのが Viola グループ、キバナノコマノツメは Biflorae グループ、シレトコスミレはKitaminiumグループとされることがあります。 |
| 2006/01/28 |
|
パンジーの学名は Viola tricolor var. hortensis と記載されることがあります。国内外ともに、むしろ、多いかも知れません。Viola tricolor (いわゆるサンシキスミレ)の変種という意味になります。確かに中核となった種ですが、とても複雑な交雑に対して、この表現は相当無理があるように思いませんか。このように考える方が多いためか、Viola x Wittrockiana という表現が使われるようになりました。 |
| 2006/01/31 |
|
パンジーの染色体数にはバラつきがあり、ある調査では2n=49から2n=55まで観察され、幾つかの減数分裂異常が見られたという報告があるそうです。 |
| 2008/07/20 |