ヤエカンヒザクラ[桜]
(八重寒緋桜、バラ科)---
Cerasus campanulata
'Plena' ---
遠目にハカンヒザクラそのものに見えたのですが、幹本まで寄ってカメラを向けて驚きました。なんと、八重咲きです。まるで薔薇のような咲き方ですね。何度も、何年も通り過ぎた幹線道路の街路樹ですが、これは油断していました。
改めて調べてみますと、台湾で作出されたヤエカンヒザクラという栽培品種だと分かりました。位置を工夫して、花を横から見ると、カンヒザクラ独特のぽってりした赤い萼筒が目に入ります。花弁が多いからか、一般のカンヒザクラと異なり、花弁が1枚ずつ散るようです。
撮影 : 東京都調布市(神代植物公園) 2005年4月2日
科 |
バラ科 |
属 |
サクラ属 |
分類体系 |
APG |
属性(生活型) |
落葉高木 |
標準和名 |
ヤエカンヒザクラ |
漢字表記 |
八重寒緋桜 |
学名/栽培品種名 |
Cerasus campanulata 'Plena' |
RDB |
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花期 |
冬:12~4月 |
結実期 |
春:3~4月 |
原産地 |
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備考 |
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国内分布 |
各地で栽培される。 |
自生環境 |
台湾で作出された八重咲き栽培品種。 |
補 足 |
カンヒザクラは花弁がまとまって落ちるが、八重咲き故に、一枚ずつ散る。学名はカンパニュラ属(キキョウ科)の下向きに咲く花に由来する。 |
わずかですが、花が開いて上や横を向いている点も、少し珍しい感じが…。
東京都調布市(神代植物公園) 2005年4月2日
「寒緋桜」という呼び名が定着しましたが、従前は「緋寒桜」と呼ばれていました。「彼岸桜」との混同を避ける目的でひっくり返しが行われたのですが、珍しく、うまく運んだレアケースです。