マメザクラ[桜]
(豆桜、バラ科)---
Cerasus incisa
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これは、おそらく、野生のマメザクラです。富士山の周辺や箱根でよく見かけます。特に、花の季節はすみれを追いかけて走り回っていますから、出逢いはとても多いのですが、余り撮影していないことが分かりました。
花が小さいだけでなく、大木も見たことがありません。小さくまとまるので、都会の庭木にも向くことでしょう。比較的標高の高い場所でよく育ちます。耐寒性が強いそうです。
撮影 : 神奈川県箱根町 2006年4月25日
科 |
バラ科 |
属 |
サクラ属 |
分類体系 |
APG |
属性(生活型) |
落葉小高木 |
標準和名 |
マメザクラ |
漢字表記 |
豆桜 |
学名/栽培品種名 |
Cerasus incisa Thunb. ex Murray |
RDB |
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花期 |
春:3~5月 |
結実期 |
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原産地 |
日本 |
備考 |
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国内分布 |
富士山周辺、箱根一帯の山地に自生する。 |
自生環境 |
耐寒性があり、標高の高い産地に多い。 |
補 足 |
別名:フジザクラ(富士桜)、ハコネザクラ(箱根桜)。 |
花が下向気に咲くのだと聞いて、改めて写真で確認すると、確かに下向きか、せいぜい横向きです。
神奈川県箱根町 2006年4月25日
桜はヒトが挿し木をして植樹するものというイメージがありますよね。富士山周辺で見られるマメザクラは基本的に野生種だと思います。もちろん、人手が掛かっているものも少くはないのだろうと思いますが、普通に果実ができて、落ちた種子から子孫が発芽して増えるということを繰り返しているのです。
花色は白から薄紅色とされていますが、これは色が濃い『早春桜』という栽培品種だそうです。
東京都(小石川植物園) 2017年3月22日
富士山が大きく見える場所に多く自生しています。フジザクラやハコネザクラとも呼ばれる所以です。
静岡県富士宮市 2021年3月31日