ヒナギクザクラ[桜]
(雛菊桜、バラ科)---
Cerasus apetala var. pilosa
'Multipetala' ---
ここは佐倉市にある佐倉城址公園という、さくらマップが配布されるような桜が多い公園です。その一画に雛菊桜(ヒナギクザクラ)がありました。菊咲きの多弁花は淡い桜色です。蕾は薄紅色ですが、ほぼ白い花だと思って下さい。小柄な花ですが、花弁数は60枚から200枚程度だそうです。
キクザキオクチョウジザクラ(菊咲奥丁字桜)という園芸品種とするのが適切なのかも知れませんが、先に頭に入った名前で覚えてしまうものですよね。
撮影 : 千葉県佐倉市(佐倉城址公園) 2020年3月20日
科 |
バラ科 |
属 |
サクラ属 |
分類体系 |
APG |
属性(生活型) |
落葉高木 |
標準和名 |
ヒナギクザクラ |
漢字表記 |
雛菊桜 |
学名/栽培品種名 |
Cerasus apetala var. pilosa 'Multipetala' |
RDB |
|
花期 |
春:3~4月 |
結実期 |
|
原産地 |
日本 |
備考 |
|
国内分布 |
園芸品種。各地で栽培されている。 |
自生環境 |
園芸品種であり、原木は新潟県の彌彦神社にあるそうです。 |
補 足 |
雑種起源とする見解もあり、その場合、学名も違う(笑)。不思議な形状の蕾が特徴。キクザキオクチョウジザクラ(菊咲奥丁字桜 )と呼ぶ方が適切ではあるが、呼び名は浸透した方が正しいとも言える。 |
それぞれ、蕾をアップにしてみました。不思議な形をしています。
千葉県佐倉市(佐倉城址公園) 2021年3月11日
千葉県佐倉市(佐倉城址公園) 2015年3月22日
佐倉城址公園は「さくら」繋がりなのか、桜が多く植樹されています。ここで桜を眺めていたところ、壮年のご夫婦と話すことができて、公園内のさくらマップをいただきました。このマップの作成に関わっておられたとのことでした。
花弁一つ一つが小さくて、たくさんまとまって、ふんわりとした可愛らしい桜です。
『蕾は紅色なのねぇ~、小さくて…』、そばに立っておられたご年配の女性が口にしました。
千葉県佐倉市 2017年3月18日
千葉県佐倉市 2015年3月22日
千葉県佐倉市 2020年3月20日
チョウジザクラは東北に自生の中心がある桜です。『丁字』とは萼筒が長いことから、花の姿を「丁」の字に見たてたものだそうです。現在なら「T」の字と表現するところでしょうね。余り大きくならない性質の桜です。