カンザクラ[桜]
(寒桜、バラ科)---
Cerasus
x
kanzakura
‘Praecox’ ---
早咲きで知られる「カワヅザクラ(河津桜)」より早い時期に咲き出す「カンザクラ(寒桜)」です。別名「アタミザクラ(熱海桜)」と呼ばれ、静岡県熱海市に多く咲いていることに由来するそうです。名前が似ている「オオカンザクラ(大寒桜)」との関係が気になるところですね。
カンヒザクラとオオシマザクラ(もしくはヤマザクラ)の交雑種と考えられているとのこと。オオカンザクラと同じです。品種改良による園芸品種ですから、組み合わせで名称が決まるというものではなく、出現型で決まるということなのでしょう。「大型の花を咲かせる寒桜はオオカンザクラと呼ばれています」と説明されています。
撮影 : 千葉県佐倉市 2023年2月12日
科 |
バラ科 |
属 |
サクラ属 |
分類体系 |
APG |
属性(生活型) |
落葉高木 |
標準和名 |
カンザクラ |
漢字表記 |
寒桜、熱海桜 |
学名/栽培品種名 |
Cerasus x kanzakura Praecox' |
RDB |
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花期 |
春:2~3月 |
結実期 |
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原産地 |
日本 |
備考 |
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国内分布 |
栽培品種。 |
自生環境 |
栽培品種(園芸品種)。 |
補 足 |
カンヒザクラとオオシマザクラ(もしくはヤマザクラ)との交雑種で、河津桜や大寒桜より早咲き。別名:アタミザクラ(熱海桜)。 |
花は明らかに小さめですが、樹高は高いので撮影には四苦八苦。メジロがたくさん集まっていましたので、そっと近づいて撮影しています。
千葉県佐倉市 2023年2月12日
カンザクラ(寒桜)とオオカンザクラ(大寒桜)はともに交雑種で、想定されている両親が一致しています。すると、遺伝子的には兄弟分であり、派生というか、出現「型」の違いに過ぎないということでしょう。
ソメイヨシノなどについては遺伝子の解析で両親が(一応)特定されています。この兄弟分については確認情報を見つけていません。それ以前に、品種改良、つまり、人為的に交配された訳ですが、その際の記録が十分ではなかったのでしょうか。それは気になりますね。