カンザン[桜]
(関山、バラ科)---
Cerasus lannesiana
'Sekiyama' ---
花も葉も魅力的で、八重桜の代表格と言えば、このカンザン(関山)に違いありません。薄紅色の大柄な八重咲きの花を咲かせ、街中、公園、河川敷などに数多く植えられています。ギョイコウ(御衣黄)やウコン(鬱金)同様に、サトザクラの栽培品種とされています。
お気づきの通り、学名は 'Sekiyama'、つまり、セキヤマという訓読みというところがおもしろいですね。どちらが正しい読みかわからないとする説明がありまして、栽培品種の命名がかなりアバウトであることが垣間見られます(笑)。
撮影 : 千葉県佐倉市 2017年4月20日
科 |
バラ科 |
属 |
サクラ属 |
分類体系 |
APG |
属性(生活型) |
落葉高木 |
標準和名 |
カンザン |
漢字表記 |
関山 |
学名/栽培品種名 |
Cerasus lannesiana 'Sekiyama' または Prunus lannesiana 'Sekiyama' |
RDB |
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花期 |
春:3~4月 |
結実期 |
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原産地 |
日本 |
備考 |
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国内分布 |
各地に数多く植えられている。 |
自生環境 |
栽培品種。 |
補 足 |
セキヤマと呼ばれることもある。薄紅色で、大柄な八重咲き。花は塩漬けにされ、桜湯に用いられる。荒川堤に植えられて普及したとされる。 |
花弁の数は20枚以上で、多い場合は50枚を超えると言われます。昔、「花紙」と呼んだ柔らかい和紙でポンポンを作った記憶がありますが、それがカンザンだったのでは。
千葉県佐倉市 2017年4月20日
東京都北区 2019年4月13日
ソメイヨシノが花を終える頃に咲き出し、長い期間咲き続けるので、街路樹として重宝されています。病気や虫害に強い性質も普及に繋がった理由なのでしょう。