宮城のすみれ
 短い期間ですが、仙台市内に住んでいたことがあります。政令指定都市である現在の仙台市はとても広い範囲を指しています。広い範囲が一つの行政区としてまとめられてしまうと、どこか「味」がなくなってしまいますね。宮城県は、海岸、北上川流域の平野または盆地、山岳地帯に分けて考えた方が良さそうです。
 シロコスミレを帰化として、フイリゲンジスミレを逸出として記載していますが、割愛しました。
(2009/07/28)

 資料を再度入手して、情報を補足しました。
(2012/12/05)


種(無茎) 変種または品種 参考資料 補足
アカネスミレ A) B)
ウスアカネスミレ A)
オカスミレ A) B)
アケボノスミレ A) B)
アリアケスミレ A)
エイザンスミレ A) B)
ヒトツバエゾスミレ A) 単葉変種
コスミレ A)
サクラスミレ A) B) A:ケサクラスミレ
シロバナサクラスミレ B)
チシオスミレ B)
(シハイスミレ)マキノスミレ A) B)
フイリマキノスミレ A)
シロスミレ 絶滅危惧
スミレ A) B) A:ケナシスミレ、B:ケスミレ
シロガネスミレ A)
スミレサイシン A) B)
ナンザンスミレヒゴスミレ A)
ノジスミレ A)
ヒカゲスミレ A) B)
タカオスミレ A) B) B:ハグロスミレ (f. discolo)と記載
ヒメスミレ A) B)
フジスミレヒナスミレ A) B)
フイリヒナスミレ A) B)
フモトスミレ A)
マルバスミレ A) B) ケマルバスミレ
ミヤマスミレ A) A:ハダカミヤマスミレ
種(有茎) 変種または品種 参考資料 補足
アオイスミレ A) B)
イブキスミレ A) B)
エゾアオイスミレ A)
エゾノタチツボスミレ A) B) A:ケエゾノタチツボスミレ
シロバナエゾノタチツボスミレ A)
オオタチツボスミレ A) B) ケオオタチツボスミレ
オオバキスミレ A)
フチゲオオバキスミレ A) 海岸性変種
ミヤマキスミレ A)
キバナノコマノツメ A)
タチスミレ 絶滅(レッドリスト)
タチツボスミレ A) B) ケタチツボスミレ
オトメスミレ A) B) ケオトメスミレ
サクラタチツボスミレ A)
シロバナタチツボスミレ A) 白花変種、A:シロバナケタチツボスミレ
テリハタチツボスミレ B) (B:学名に誤植有り)
ナガハシスミレ A) B)
シラユキナガハシスミレ A)
ニオイタチツボスミレ A) B)
オトメニオイタチツボスミレ A) B)
テリハニオイタチツボスミレ A) B)
ニョイスミレ A) B)
アギスミレ A) B) 葉が弓状
ミヤマツボスミレ A) 高地性品種
ムラサキコマノツメ A) 高地性品種
種(自然交雑) 参考資料 補足
オクタマスミレ A) エイザンスミレ x ヒナスミレ
フイリオクタマスミレ A) エイザンスミレ x フイリヒナスミレ
カワギシスミレ A) B) エイザンスミレ x マキノスミレ
スワスミレ A) B) エイザンスミレ x ヒカゲスミレ
種(自然交雑 無名) 参考資料 補足

書籍上、表現が不確かな種に関しては除外し、変種や品種については主要なもののみを選びました 〇=自生確認

記号 参考資料 著者、編者 発行/出版 発行
A) 宮城県植物目録2000 宮城植物の会 宮城県植物誌編集委員会 2001年3月
B) 伊具地方のスミレについて(宮城の植物) 木皿 理(宮城県立農業短期大学) 宮城植物の会 1978年5月30日

気温グラフ 降水量グラフ
【参考:気象統計情報】 仙台市の例 (総務省統計局資料を利用)

各地のすみれ 掲載種について

 「各地のすみれ」に掲載しております自生種などの情報は、ご覧いただければ一目瞭然ですが、収集した植物誌など、参考資料の記載内容を紹介しているものです。こうした参考資料は、一般に、県や市などの地方自治体や教育機関、地方の博物館や植物学会、研究団体(個人を含む)などが情報収集の上、編集したケースが多いと認識されます。

 それらの参考資料が編集された時期、目的や経緯、情報収集や編集をされた方々の属性はいろいろですので、一貫性は期待できません。また、ご承知の通り、植物分類学の世界でも学術的知見が変わり続けていますので、編纂時期によって種の名称や表現が変わっているのは、むしろ、当然と言えます。
 編集者の属性も千差万別であり、正直なところ「ちょっと怪しい」情報も、まぁまぁ存在しています。スミレ科に関する限り、このサイトに訪問されている方々の方が、よりディープな知識をお持ちである場合も多いことでしょう。

 「ちょっと怪しい」を超えて、「明らかに外来種である」とか、「これは歴史的に変更された事実がある」、もしくは「単純ミス」などというケースに対しては、それなりの注釈を付けています。
 こうした状況を踏まえて、ご意見や情報をいただくこともありますが、全く踏まえていただけず(笑)、『間違いが多いから直せ』といったアドバイスをいただくこともありました。しかしながら、これらの情報は、日本に植物分類学が定着を始めた頃から現在に至る、歴史的側面を含む「記載事実」ですから、皆様からの投稿で作り変えるといった性質もしくは対象ではありませんね。それは、明らかに編者各位にも歴史に対しても失礼な態度ではないでしょうか。
 現在、私たちが持っている知識は、こうした試行錯誤も含む歴史の積み重ねの上に成り立っているものです。その知識でさえ、来年には変わってしまうかも知れません。悪しからず、ご了承いただくべき性質だと考えて、簡単な補足を施させていただくものです。ぜひ、ご理解下さい。


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 (2009/07/28) Latest Update 2024/08/06 [85KB]

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