へぇ〜、白花変種ですか。 やはり、すっきりして綺麗ですね。
定義の問題は微妙ですので、あくまで、多くの文献などから学んだ結果としての個人見解と考えて下さい。
日本に自生するスミレ属の学名は古い時代にほぼ固まっていて、一部の品種や交雑種が動く程度になっています。 その学名は、タイプ標本をベースに何らかの学術誌に論文発表があるか、壁新聞風な発表が行われるかというステップがあって、異論なく時間経過するという、なんとものんびりした(現代に合わない)過程が必要だったのですね。 最近は、系統樹が添付されているのが普通なのかも知れません。
まぁ、一般には論文ですが、その表現に白花と記載されていたとして、それが白っぽい花なのか、白花変種に限定なのか、アバウトなケースがほとんどのようです。 その両者は本質的には別モノですが、見た目で判断されていた時代には大きな違いではなかったのかも。 こだわりの趣味人たちにとっては、「白っぽいものまで含んでいてはキリがない」という理屈の方が理解しやすいですよね、きっと。 それで、勝手に「純白でなければならない!」という自己流の基準を本当であるかのように説明するケースが増えたのだろうと理解しています。
・遺伝子ベースで考えれば別モノでしょうね。 ・伝統的な分類学の世界では、限定する記載がない限り、限定すべきではないのでしょう。 ・こだわりの趣味人は「限定」によって「貴重性」を追求しがちです。
どの立場に立つか!ということですよね。 現状、伝統的分類で認識が広く一般に固定されているケースはそのままにするのが普通ですので、日本に自生するスミレ属は、ほとんどがこのケースに該当するのでしょう。
ほとんどの「シロバナ・・・スミレ」は白っぽいものから白花変種までを含む認識とみて問題ないと思います。 その上で、私たちにも「こだわり」はある訳ですので(笑)、白変種とか白花変種、純白などと補足すれば済むのかなぁと思っています。
敢えて付け加えれば、タチツボスミレのように個体数が極めて多いケースで、白っぽいとか、オトメスミレまでをシロバナタチツボスミレとしてしまうのは、さすがに大人げない感じがしますよね。・・・( ̄. ̄;) 逆に、ナルカミスミレのようなケースは、地元意識だったり、貴重性を追求したい「気持ち」が勝ってしまって、現実が見えなくなっているような気がします。
ひゃあ〜、書き出したら長くなってしまいました(失礼)。 |